コーヒーの味は生産地によって決まる

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世界の60カ国以上で栽培されているコーヒーですが、地域や気候によって品種や栽培方法が異なるため、コーヒーの味は生産地によって決まるといっても過言ではありません。同じ国で栽培していても、農園ごとに味が全く違うことはよくある話なのです。今回は、コーヒーの産地ごとの特徴や、豆の種類・味などについてもご紹介します。

生産量トップはブラジル

コーヒー生産量のトップはブラジルです。消費量も非常に多く、バリスタを目指して勉強中の若者もどんどん増えつつあります。味の特徴は、酸味が少なく、甘みのあるまろやかさと透明感のある後味です。ナッツのような甘い香りが楽しめるのも特徴の一つで、味とのバランスが良いことから、ブレンドのベースによく使われています。

安定した品質のコロンビア

コーヒーの小規模生産者が多いコロンビアですが、その大半が「コロンビアコーヒー生産者連合会」に加盟していて、その団体から派遣されるアドバイザーによってコーヒー豆の品質が保たれています。味の特徴は、しっかりした酸味と程よい甘味です。地域ごとに個性あるコーヒー豆を栽培しているため、それぞれ飲み比べてみると味の違いを楽しむことができます。日本でも名の知れた「エメラルドマウンテン」もコロンビアで栽培されていて、深いコクと酸味・甘味が特徴の高級豆です。

タンザニアの高級コーヒー「キリマンジャロ」

タンザニアで栽培されているコーヒーの代表格は「キリマンジャロ」です。実際には、キリマンジャロのふもとで栽培されたコーヒーを指しますが、今ではタンザニア産の高級コーヒーのほとんどが「キリマンジャロ」として提供されているようです。味の特徴は、爽やかな酸味と優しいコク、すっきりとした後味で雑味はほとんどありません。

ジャマイカのブルーマウンテンは樽で品質保持

ジャマイカと言えば「ブルーマウンテン」が有名です。樽に入れて出荷するため、温度や湿度がうまく調節されるので、良い状態で輸送することができます。味の特徴は、バランスの良い酸味と苦み、口当たりの軽さとのど越しの滑らかさです。

コーヒー発祥の地として有名なエチオピア

コーヒー発祥の地とされるエチオピアでは、全人口の20％の人たちがコーヒーに関わる仕事に就いています。味の特徴は、酸味を伴った甘味とコクで、華やかな香りを楽しむことができます。エチオピア産のコーヒー豆は、日本でも多くの店で取り扱われています。

独特の味わいが楽しめるインドネシア

インドネシアには、「マンデリン」「トラジャ」「コピ・アルク」といった有名な高級コーヒーがあります。野性味があふれる風味と力強いコク、スパイスのような後味が特徴で、一度飲んだら忘れることができない独特の味わいを楽しむことができます。

コーヒーの種類豊富なグアテマラ

中部アメリカでトップクラスの生産国であるグアテマラでは、豊富な種類のコーヒーが栽培されています。味の特徴もさまざまで、甘味が強いタイプ、フルーティな酸味のもの、ほろ苦さと甘さに加えてチョコレートのような後味があるタイプなどがあり、いろいろな「グアテマラ」を試してみるのもおすすめです。

ポテンシャルが高いホンジュラス

中部アメリカのコーヒー大国であるホンジュラスでは、ポテンシャルの高いコーヒー豆が栽培されています。味の特徴として、口当たりが軽やかで甘味があるタイプ、フルーティなのにスッキリとした味わいのタイプなどがあります。後味がすっきりしていることから、日本人にも好まれるコーヒーの一つと言えます。

政府がバックアップするコスタリカ

政府のバックアップを受けてコーヒーを栽培しているコスタリカですが、小規模農園と小規模精製所が多くあるため、市場には農園ごとの個性あふれるコーヒー豆がたくさん提供されています。味の特徴は、雑味が少なく、明るい酸味とまろやかな甘さです。近年では、生産者自らがコーヒーの味見をしているため、より質の高いコーヒーが栽培されています。

産地や特徴から自分好みのコーヒー豆を探してみよう

世界にはたくさんのコーヒーの産地があり、それぞれに特徴があります。産地だけでなく、焙煎方法によっても違った味わいに仕上がります。今回の記事を参考にして、いろいろと試してみながら、自分好みのコーヒー豆を見つけてみてください。